伺かのこととか
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今日書いた言葉は全て嘘にできるから
こんな日が来るかもしれないし、来ないかもしれない。



/side a/



あのひとに否定されるなんて私きっと耐えられないから──



彼が帰った後、彼女はいつもの様にひどい自己嫌悪に陥った。

どうして、私の吐く言葉はいつも彼を傷つけるものなのか、

なぜ氷のような態度しか取れないのか。



また一歩、彼は自分のことを嫌いになっただろう。

そうしていつか私からは離れていくだろう。



そうさせているのは、紛れもなく、自分。



私は彼が怖いのだ、彼女は思った。

彼といると完璧に貼りめぐされたメッキが剥がれていくのだ。

私が完璧に築き上げたものが一気に崩れ、弱さや醜さがむき出しになってしまう。



乱されてしまう。私の全てを。



そうなるのが私は怖い。

そしてそんな自分なんて彼は受け入れてくれるはずがない。

私自身も受け入れられない。

もう傷つきたくはない。



だから、だから──





/side b/



望んじゃだめなのよ。彼女は思った。

あんなに壊れそうだった親友が、少しずつ少しずつ、力を取り戻している。

そしてそれは、ひとりの男性のおかげ。

わたしにはできなかったこと。



彼女には、彼が必要。

だからわたしは……かたわらで支えながら応援しないといけない。

二人の仲を。



できるかな。できるよね。

だって、彼女のためだもの。

わたしの1人だけの、大切な家族のためだもの。



さあ、笑って。背筋を伸ばして。

彼女は不器用だから、今日もあの人に素直じゃない態度を取って

自分で自分を傷つけているから。

おいしいコーヒーとおかしで、元気にしてあげなくちゃ。

わたしを救ってくれた彼女のためなら、なんでもできるわ。



だけどね、わたしは……

わたしも──
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